NEWS

<ご報告>
インバウンド・ジャパン2017
テーマセッション
「Japan House×世界が求めるインバウンド=地域活性化の未来」
2017.07.24

2017年7月20日,インバウンド・ジャパン2017にて,「Japan Housex世界が求めるインバウンド=地域活性化の未来」をテーマにパネルディスカッションを行う機会をいただき,戦略的対外発信拠点室室長 中原直人をモデレーターに,中道幸子氏(べにや無何有 女将), 藤吉 雅春 氏(アトミックスメディアForbes JAPAN 副編集長兼 シニア・ライター),ホワイト 美佳 氏(Chapter White代表取締役)をパネリストに迎え,全く新たな切り口による日本の魅力の発信と世界が求めるインバウンドのあり方が拓く地域活性化の未来についてお話頂きました。                 
                
ジャパン・ハウスは,五感にアピールする体験型施設であり,実際に日本に行ってみたいと思う仕掛け作りと,それがどうやって地域のためになっていくのか,プログラムの段階から考えていくことを大切にしております。
インバウンドとジャパン・ハウスがどういう関係性を持ち得るのか,また,それがどのように地域活性化に繋がっていくのか,順番にパネリストにお話を伺いました。
                
現在,欧米からのインバウンド観光事業に携わっているホワイト美佳氏は;
「現在,全世界の海外旅行者は11億人,そのうち8億人は欧米人で,全体(11億人)の中で日本を訪れているのは2%にすぎない。日本人が考える日本の魅力と海外の人が考える日本の魅力には大きなギャップがある。外国人旅行者の目線から見ると,地方には魅力的な文化,伝統,コンテンツが数多くあり,我々の何気ない日常の風景や地域の人とのふれあいも外国人旅行者にとっては魅力的なコンテンツや感動の種となる。自分たちの地域の魅力や強みをきちんと把握し,プロモーションを展開することが大切。」と述べられました。

ジャパン・ハウス プロジェクトでも日本人が持っているホスピタリティーを大事にしたいという観点から,中道幸子氏に伺ったところ;
「インバウンドにおける宿の役割は大きい。べにや無何有では,より多くの外国人のお客様に五感で日本の美を感じていただけるよう伝統と新しさを調和させた建物やおもてなしを心がけている。英語対応チーム体制によりランゲージバリアをなくし,さらに,宿を拠点としてその地域独自の体験やより入り込んだ魅力,また地元の方々とのふれあいを通じて楽しんでいただける様々な日本文化を体験できるプラン“Mukayu Unique Experiences” を提案している。もっと日本を知ってもらい,いろんな国の方にいろんな地域にお越し頂き,さらに深く日本のメンタリティーを知りたいという方が増え,もっと日本を好きになっていただけたら素晴らしいと思う。」とお話しされました。

また,文化的ツーリズムやインバウンドがどう地域活性化に役立っているのか,つなげていくためにはどのような要素が必要なのかという問いかけに対し;
「地名で売り込むより,人には“心のスイッチ(ツボ)”がたくさんあり,“スイッチ”に触れるかどうか,である。例えば,大阪の富田林市寺内町には多くの中国人VIPが訪れているが,江戸時代から400年以上変わらぬ伝統的な街並みが残っており、時間の堆積が感じられるような精神性を旅行に求める知識人層は,自国の14世紀の明時代の江南地方の水郷古鎮文化と重ね合わせ、今も街並みが残っていて人が暮らしていることに感動を覚えている(心のスイッチに触れる)。他の例としては、吉本興業が行っている「あなたの町に”住みます”プロジェクト」で、島根県出雲市に住む芸人は,地元で採れるカンパチとイチジクのレシピを使ってブラジルからの観光客の集客に一役を買った。ブラジルにも同じ食材はあるがレシピは全く違うことが,ブラジル人にはうけた。芸人の突出した人を喜ばせる才能を活かし,地元の産業と連携をして地域創生に貢献をしている。場の空気を読んで人を笑わせて心のツボを押さえることで、隠れた地域創生になるのでは。外国人の訪日が地域の生きがいややりがいに繋がり,町全体が元気になる。交流をしていくことは経済にとっても大事である。日常生活にはまると見方が画一的になっていくが,それをどうときほぐしていくかのきっかけは,ひとつの出逢いにある。」と,藤吉雅春氏が語られました。

最後に・・・様々な人,様々な情報,意外なマッチングが人と人との交流を作っていき,ジャパン・ハウスの目指している「衝撃」となっていくことに期待し,誰でも意志とコンテンツがあれば参加できるジャパン・ハウスのメカニズムとプラットフォームを活用して新しいネットワークが広がり,人材が育っていくきっかけになってほしい,とセッションは締めくくられました。

おかげさまで約400名の方がご参加され,ご静聴頂きました。
誠にありがとうございます。
お話しを聞いてくださった皆様,面白いモノ,コト,ヒトをご存じの方々,ジャパン・ハウス プロジェクトにてどこかでお目にかかれるのを楽しみにしております。