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ロボティクス Robotics/Robótica

日本人はロボットが好きです。その背景のひとつにあるのが日本の高度経済成長を
背景に急速に性能を高めた「産業用ロボット」の存在です。
自動車部品や機械を製造するためのロボット、いわゆる「マザーマシーン」としての
技術は現在も世界最高水準といわれ、世界市場の半分を超えるシェアを占めています。
汎用性を求めるのではなく一つの作業に特化させることが特長で、
より高度で精密な加工技術は進化を続けています。

一方で、人間らしさを追求した「ヒューマノイド」も日本らしい分野です。
漫画「鉄腕アトム」や「ドラえもん」で描かれた友達としてのロボットなど、
日本人がサブカルチャーとしてロボットに親しんできたことが、
単なる機械を超えてロボットに親しみを感じている背景かもしれません。

産業用ロボット

例えばスマートフォンの金属の筐体を加工するFANUCの小型工作機械「ロボドリル」に代表されるように、日本産業ロボットは精密な加工技術がひとつの極みをなしています。また人と同室で働くことを前提として安全性と衛生を身につけたデンソーのアームロボット「VS050_H2O2」など、近年では、産業ロボットも人との親和性を高めはじめています。

  • DENSO VS050_H2O2

医療介護用ロボット

世界初のサイボーグ型ロボットといわれるサイバーダインの「HAL®」をはじめとする医療・介護用の装着型ロボット(もしくは単に 「医療・介護用ロボット」)は、後期高齢化社会を迎えた日本にとって期待すべき分野です。「HAL®」は身体機能を改善・補助・拡 張・再生することができ、身体の不自由な方の病気の治療や、腰に負担がかかる介護動作に従事する方の支援など、病院や介護・福祉施設 で活用されています。

  • HAL®|サイバーダイン株式会社

ヒューマノイド

世界的には「生命と機械の境界をあいまいにする」と賛否がある人型ロボットも、日本では豊かな発展を遂げています。中でも人の見た目に極限まで近づけたもの、人体の動きを抽出したものなど、リアリティの追求方法に幅があるのが特長で、そこには古くから抽象と写実を平等に美しいと思う日本人の感性が影響しています。

  • チアリーディング部|株式会社 村田製作所
  • Cyclops|山中俊治

  • Cyclops|山中俊治

  • Cyclops|山中俊治

  • 村田製作所チアリーディング部|株式会社 村田製作所

山中俊治の手がけたロボット

エンジニアリングとアートを基軸とする、日本のインダストリアルデザイナー。自らもロボットを制作する傍ら、NTTドコモの「おさいふ携帯」や「Suica」自動改札の開発に関わるなど、人と機械が交わる領域におけるソリューションの構築にも寄与しています。JAPAN HOUSEでは、3都市で氏のキュレートする展示会を巡回させていく予定です。

  • READY TO CRAWL
  • Apostrophe
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  • Ephyra

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